福祉施設

医療法人愛泉会 愛泉会病院

大阪府守口市藤田町で地域医療を支えている愛泉会病院様の新病院移転を行いました。昭和49年に開院して以降、建物の老朽化が進んでいたため、更なる医療の質とサービスの向上を目指して、計画からおよそ2年をかけて平成29年5月に新病院を竣工いたしました。愛泉会病院様は、一般病床・医療療養病床併せて150床のケアミックス型病院として運営しており、訪問診療・訪問リハビリの他、居宅支援事業所・デイケアセンターも院内に併設しています。

INFORMATION

所在地
大阪府守口市
構造
鉄骨造5階建 耐火建築物
竣工
用途
病院
延床面積
5849.22m2
備考

患者さんへの想いを
かたちにした、
温かく優しい内装デザイン

アットホームで温かさや優しさを感じるデザインにしたいという、愛泉会病院様の要望に応えた設計を行いました。院内の照明にはLEDを使用しているため、従来よりも院内は均等に明るくなり、雰囲気も和やかになりました。1階の待合室には中庭を設けて自然光や草花といった緑があるフロアとすることで、開放感あるフロアとなっています。また、5階に設けられた屋上庭園は廊下に面する壁全体が窓となっているので、長期入院されている患者さんが室内にいながら季節を感じられる設計となっており、病院への親しみ感や安心感につながっています。

機能性を重視した動きやすい病棟設計

病棟の中心にナースステーションがあるので、そこからフロアを見渡すことができ、患者さんの様子を把握しやすいレイアウトとなっています。
また、廊下のスペースを広くしてあるので、医療機器やストレッチャーなどを無理なく素早く移動させることができ、動線が確保された機能的なつくりとなっています。

1 階にあるリハビリ室は、リハビリ器具を余裕を持って設置できるように、広めのスペースを確保しています。また、患者さんの気分を和らげるために窓を大きく設計し、視界にたくさんの緑が入るように配慮しています。

同建物にデイケアセンターを併設し、より地域に開かれた病院に

5 階にはデイケアセンター(通所リハビリテーション)を併設しており、現在は30 名の定員に対し、ほぼ定数通りの方が利用されています。病院と同じ建物内にあるため、利用者の方が安心して通える体制となっています。また、1 階には託児所もあり、職員の福利厚生にも役立っています。職員だけでなく地域枠も設けているので、デイケアセンターと合わせ、地域に根ざした病院として、近隣住人の方々の健やかな暮らしに貢献する病院運営を実践されています。

施工の特徴

本プロジェクトは、金融機関とともに土地の仲介業務に携わるところから始まり、移転先の用地・建物のプランニング・施工・アフターメンテナンスまで、一貫した体制で対応でき、まさに弊社の強みを十分に活かせる事例となりました。

USER

利用者の声

新病院になり、約1年半が経ちました。病院の機能面とは別に、デザイン面ではアットホームであたたかい病院にしたかったので、設計の段階でその点を伝えていました。ご提案いただいたデザインは、外観をはじめ、色の配色など細かな部分までイメージ通りで大変気に入っています。もちろん、病院機能としての動線も設計されており、職員にとっても患者さんにとっても利用しやすい建物となっていますので、その点も気に入っています。当院には中庭と屋上庭園がありますが、今後はそちらも力を入れて整備し、色とりどりの花を植えて、より患者さんを癒すことができるような明るくあたたかい病院にしていきたいと思います。

院長 尾野敏彦様

設計士の
コメント

ARCHITECT’S COMMENT

「患者様のことをまず優先に」という院長様の思いから、患者様目線のやさしい病院づくりが出来ました。

「患者様のことをまず優先に考える」という院長様の思いが、建物の外観デザインをはじめ随所に表現されるような設計を心がけました。建物をぐるっと一周まわるように、ワンフロア―ごとにバルコニーを設置し、火災などの際に、どの居室からも非難がしやすい構造となっています。また、最上階のバルコニーに庭園を配置することで、患者様や面会に訪れる方々に少しでも緑を目にしていただけるよう、患者様目線のやさしい病院づくりが出来ました。病院は建築基準法上、比較的高い技術的基準が設けられています。排煙設備の方式には苦労しましたが、フロアーの中心部に屋上までの吹抜を配置することでクリアしました。コストを抑えつつ、下層階まで自然光が届き、館内全体が明るい雰囲気になるという複合的な効果も得られました。

藤井学

株式会社前田組設計部

設計監理

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